萩の簾

 

平井製簾所の平井恒夫氏は、手作業による「高級和簾」製造を約40年間守り続け、現在では西日本で唯一の簾職人として製作を続けています。簾をつくる一本一本の竹ひごは手作業で竹の表面を削っていくため、竹の節の部分が盛り上がった形のひごに仕上がり、組み上げると模様となって現れます。すべてが手作業のため、1日に製作できる枚数は1~2枚です。こうして完成した簾は、使い込むほど色あいに深みが増し、1世紀を超えて使用されるものも多くあります。近年では、京都御苑内の迎賓館に35枚のすだれを納品されいます。また、平成17年には山口県知事表彰を、平成18年には「現代の名工」とされる厚生労働大臣表彰を、本年11月には黄綬褒章を受章されました。

平井製簾所
〒759-3611 山口県萩市大井5029 TEL 0838-28-0108

萩の簾